へっぴりむし

へっぴりむし=屁をひる虫
我が地方におけるカメムシの俗称です。これが語源かどうかは不明ですが。
まさにそう呼ぶにふさわしい奴等。
何といっても、奴が出すあの悪臭。
服や肌にまともにかかってしまったら悲惨なことになります。ほんとに取れない。
最悪、服は捨てねばなりません。
また奴は稲の葉や籾を食う害虫でもあります。
ちなみに奴等が大量発生しているときは田んぼの草刈りは自粛。
(生息場所を奪われたカメムシが稲を食い荒らしにかかるため)
とかく、私にとっては天敵以外の何者でもないわけです。


そんな奴等を人家で大量に見かけるのは春と秋。
秋は、稲刈りも終わり雑草も枯れて行き場を失った連中が越冬するため。
春は、人家で人知れず越冬に成功した連中が目覚めだすため。
とにかく、まわりに田んぼがある家では9〜11月の時期は奴等を見ない日はないといっていいでしょう。
しかも11月ともなると奴等も生き残りに必死。
越冬するためなら人の都合は考えません。
外に干してある洗濯物など絶好の潜伏場所たり得ます。


…というわけで、
この時期、外に干した洗濯物を取り込むときは、必ず裏返して奴等がいないか確認する必要があります。



これを怠ると…
夜勤から帰って風呂に入った後着替えをして、さぁタイヤ買いに行くぞとコートの裾を翻した瞬間、
胸元から青臭い独特の悪臭を振りまくハメになるのです。


⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂⌒`∩
__乂__乂__乂__乂__乂__ノ ⊂(。A。)
!!!!!!!!!!!!!


慌てて上半身マッパになって服を脱ぎ捨てる。Tシャツの裏に潜伏してやがったのか…!
その後半泣きで風呂に入り直して丹念に身体を洗うが、青臭い臭いが取れない…


『status:BadSmell』


まいった、明日せっかくの休みなのに外出できない。つかあさっての出社どうしたらいいんだよ…