侵入

夜勤から帰って部屋に入って一息ついたのもつかの間。



無残な姿の雑誌類を発見。
……どうやらネズミが部屋に侵入したようです。


私の家は田舎の山奥。そして私の部屋は元小屋である離れ。
今は熊も人里に下りてくるご時勢。
そりゃネズミやイタチの1匹や2匹見かけることもめずらしくありませんけれど。


ちなみに我々農家にとってネズミは害獣以外の何者でもないことは考えるまでもないでしょう。
せっかくの農作物を食い荒らすのはもちろんのこと、
稲作においては田んぼの畦に穴を掘りまくり、結果、水が軒並み抜けてしまうのです。
ある日突然泥が見えるくらい水が無くなっていたら、それは十中八九ネズミかモグラにやられたものでしょう。
こうなると掘られた穴を注意深く探し塞がなければなりません。しかも1箇所とは限らないので全部の畦をチェック。いらん手間をかけさせやがって。
しかもなんといってもほっとくと増えまくる。
なので、田んぼでヤツを見かけたら即始末する必要があるのです。見敵必殺。


そんな野郎が私の部屋に入ってくるとは。いい度胸だ。
昼寝を惜しんで、まず被害状況と侵入経路を確認。


やられた……
引き出しの角がボロボロ、ザラメの袋が食い破られて巻き散らかされ、
おまけに隣の物置スペースに通じる扉に穴あけてやがった………!


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再び現れそうなところに粘着シートを設置。
捕らえたらとりあえず地獄を見せてやる……