家庭内無線LANを構築してみます -VVAULT導入-


ファイルサーバー、ハードウェアは完成しました。
しかしこの通り、5台つないだハードディスクには様々なデータが詰まっています。
こうなると当然、「あの動画ファイルどこに置いたっけ?」「あの音楽ファイルどのハードディスクに保存したっけ?」ということが出てきます。
できればこれらのハードディスクを纏めて1パーテーションの大容量ドライブにして使いたい。データ共有するにもそのほうが都合がいい。


そう考えて調べてみたところ、『VVAULT』の存在を知る。
マニュアルなどPDFをダウンロード、読んでみる。





VVAULT、ストレージ仮想化ソフトウェアと呼ばれているもので、
パソコンにつながっているハードディスクとかNASとかあらゆるストレージをひとまとめにして単一のドライブに見せかけることができるという。
しかも、そうして作った仮想ドライブのデータを別のドライブへ自動的にバックアップすることもできるし、
既にデータが保存されているストレージを使って仮想ドライブを作る際、保存されたデータをそのまま仮想ドライブ内に取り込むことができるとか。


単に大容量のストレージが欲しいなら、手っ取り早い方法としてはRAIDJBOD、OSの機能であるスパンボリュームがある。
しかし構築に手間がかかったり、万一構成ドライブのうち1つでも壊れてしまうとデータ全損という危険がある。
その点VVAULTなら、単一のドライブに見せかけているだけでデータの実体はそれぞれのドライブにあるので、万一構成ドライブのうち1つが壊れても失われるのはそのドライブ内にあるデータだけ。その壊れたデータもバックアップ機能を有効にしていればダウンタイムゼロで復旧できるとか。





コレ、私のニーズにこれ以上ないくらいに応えてくれるソフトではないだろうか?
Parsonalライセンスなら無料だし、ちょっと試してみるか。バックアップなら一応とってあるし。




まずVVAULTのサイトに行ってインストーラーをダウンロード。2/27時点で最新のバージョンは6.1.2。



インストール開始。
今回はただ単に5つのハードディスクを1つにまとめたいだけなのでインスタンスは1、バックアップはなしで進める。
しばらく待ってインストールは完了。再起動。


VVAULT起動。
管理者権限を持つアカウントとパスワードを入力して設定画面に入る。
この時点ではライセンスはBasic。Parsonalのライセンス認証を済ませておく。


 
まずはストレージの追加。今回はハードディスク5台で仮想ドライブを構築するので、『高速ストレージ』に追加する。
構成ストレージの名前とドライブのパスを入力。



追加したストレージ内のデータを仮想ドライブに取り込む。『取り込む』ボタンをクリックしてデータの取り込みを行う。
ファイル数約1000〜1300・データ量1.5TBのハードディスクで約3〜4分かかりました。



全てのハードディスクのデータ取り込みが終わったら、仮想ドライブをマウントする。
『Unmount』になっているボタンをクリック。マウントするか聞かれるので『OK』と。



見事、容量9.1TBの仮想ドライブができました。
ここでストレージの名前を間違えていたことに気付く。『STARAGE』ではなく『STORAGE』だった・・・orz



仮想ドライブの中身。
それぞれのフォルダには各ドライブに収められていたデータがあります(もちろんこれは見せかけのもので、データの実体は各ハードディスクにあります)。
あとは新しいフォルダを作ってデータを振り分けるなりして整理すればいい。
そして今後はこの仮想ドライブにアクセスすればいつでもデータにありつける。
…うん、データを管理しやすくなった。これはいいものだなぁ。