プリンスとスーパーM

今日は夜勤です。
こんなときに話題にはしたくありませんが、ネズミのネタです。


私の家は山奥にありますので、小動物の類はけっこう出ます。
しかし家に侵入してきたり荒らしたりすることは今までなかったことでした。
実は私の家の周りには町営住宅が何軒かあったんですが、
そこに住んでいた人も亡くなったり引っ越したりでいなくなり、
老朽化も進んでもはや廃墟同然となってしまったので、町ですべて取り壊ししたのでした。
これが去年のことです。


それからというもの、ネズミを見る頻度が格段に上昇。
いまや奴等を見ない日はないと言えるほど。
どうやら、取り壊したあばら家が連中の巣になっていたようです。
かくして、このあたりで暖かい場所は私の家だけとなり、
しかも今はまだ肌寒いため天敵のヘビも活動できずで、
今現在、たいした脅威もなく奴等は私のテリトリーを侵犯してくるわけです。



そんな連中のなかでも、まさに別格といえる存在が2匹います。


1匹は『プリンス』。
アクションゲーム「プリンスオブペルシャ」ばりの信じられない運動能力を持っていると推察されています。
たぶんこいつはウォールランかリバウンドジャンプが可能です。そうでなければ説明できないんです、あの粘着シートの回避のしかたは。
こいつは主に仏間に現れて供え物を荒らす悪党。そのせいか図体がひと際デカイ。
ダークプリンス、と言ったほうがいいかもしれんな。身体も黒〜灰色だし。


そしてもう1匹。
親父が飼っているキジの小屋。
その下にヤツがいます。



『スーパーM』。
私はこいつをそう呼んでいます。Mはもちろんマウスの頭文字。
苦手な人もいるでしょうのでQ0マスクをかけました。姿を見たい方は解除は自己責任で(いないかそんな人)。
スーパーMの最大の特徴は、異常なほどの警戒心。
一般にネズミは非常に警戒心が強い動物ですが、スーパーMはそれがハンパじゃない。
約8mの距離からズームを使って撮影しましたが、この距離でレンズカバーを開けただけで逃げてしまう。
しかしながら人が普通に歩いて近づいても、全く意に介さず地面に穴掘りつづけてやがる。
追いつかれないことを知っているのか。


ネズミを捕らえる罠としてはネズミ捕りカゴと粘着シートが有名ですが、スーパーMには無意味。
鳥小屋の中に粘着シートを6枚くらい敷き詰めておいたんですが、
ただ避けていくだけならまだしも、鳥のエサや土をシートの上に撒き散らしてルートを確保しその上を歩いて行きやがった。6枚全部ダメにして。
ネズミ捕りカゴに至ってはその中で生まれたばかりの子ネズミを遊ばせる始末。
紐をつけて手動で扉が閉まるようにしたら、近寄らないどころかカゴのまわりをくるくる回ったあと体当たりして扉閉めやがった… なんてヤツだ。
……認めたくはないが、知能も他のネズミより高そうです。つーか完全にこっちをナメきってやがる。
この分じゃ殺鼠剤も効かなそうだな。そもそも殺鼠剤はどこでネズミがくたばるかわからないんで考慮外なんですが。


もはやスーパーMを始末するには、クロスボウかなんかで中〜遠距離から撃ち殺す以外にないんじゃないか、と。
でもそうなると、最大の問題はクロスボウの調達とそれを扱う腕になるんですがね……。