六十〇ハップを試してみました

仕事が忙しくプライベートな時間が取れず、今日ひさびさの更新です。



六十〇ハップ(むとうはっぷ)。硫黄を主成分とする入浴剤。
医薬品に類されているだけあって当時でもドラッグストアくらいでしか買えず、しかもおよそ入浴剤とは思えないレトロな外観のボトル。
色も赤黄色というか赤銅色というか、なんともアヤシイ液体です(^^;) 
しかしこれ1本で自宅のフロ場があっという間にイオウ臭ただよう温泉に早変わり。まさに"温泉の素"です。
あせもや水虫などといった皮膚トラブル、かかとの角質取りなんかにも効果が高いようです。
また、疥癬(かいせん)という皮膚感染症にも効くということで、たいていの介護施設なら風呂場の棚の奥底に眠っていると思われます。


結構ファンも多い入浴剤だったようですが、酸と反応させると硫化水素が発生することから、本来の用途とはかけ離れたことに使われて社会問題に。
販売自粛そして生産中止の憂き目にあい、今では入手はまず無理のようです。


そんな六十〇ハップ、私の職場には何本かのストックがあったようで、
諸般の事情で小分けしてもらえることになりました。
会社命令で、これから毎日の入浴後、六十〇ハップを溶かした湯を上がり湯として使うことになります。


もらった六十〇ハップの量は、リアルゴールドの瓶1/3ほど。だいたい30mLくらい。
使用量は一般的な浴槽にキャップ2杯だそうです。
上がり湯に使う分を概算すると、まぁお湯5Lに対し六十〇ハップ1滴というところでしょうか。


さて。
そのまま普通に上がり湯として使ってもいいんですが、今や入手困難な六十〇ハップ。
……1回だけ、フロに使ってみようかな。
六十〇ハップを使うのは初めてですし、なによりフロ好きな私としては温泉と聞いては黙っておれんのです(^^)



さ〜てでは風呂にたらたらっと入れてじゃばじゃばかき混ぜて…おぉ! 湯が白く濁ったぞ!
そしてただようイオウのにおい。 温泉だ! 温泉に変身なされたぞ!
たまらず湯に飛び込む。 うはぁ〜〜〜〜〜これはたまらん! 名湯じゃ!(^^)



ひとしきり堪能しましたが、びっくりなのが風呂から出た後。
夜中の現在気温7℃にも関わらずなかなか湯冷めしない。こりゃすげぇ。
なるほど、根強い人気があるのもうなずける。今更ながら生産中止が惜しいなぁ・・・