引っ越しをして1週間になりますが暗澹たる気持ちでいっぱいです

うちの母が子供の頃から住んでいる家ももう築●十年。
すきま風はひどいしネズミにもやられまくってもう陥落寸前。
そこで一念発起。中古ではあるが家を買いました。
リフォームも昨年末に終わり、さぁ新しい生活が始まる、と明るい希望を抱いていましたが…



正直、暗澹たる気持ちです。



まずリフォーム。
今現在に至るもキッチンの水栓とボイラーは壊れたまま。
日曜に設備屋は来ましたが、水栓は部品がない、ボイラーは配管の破損箇所が予想以上に多いのことで最悪買い替えになるかもしれないとのこと。
おかげでキッチンはいちいち不凍栓を開け閉め、湯は出ないので風呂にも入れない、とまぁ不便な生活を送っています。
部品はまだのようだし、ボイラー買い替えだとウン十万レベルだし、まだ直る見込みもないですし余計な出費もかさむ。こんなはずじゃなかった、こんなはずじゃ…



……まぁそれはまだいい。最大の難題に比べれば。



最大の難題、うちの祖母。



相当の認知症なので、引っ越しをして環境が変わることが何らかの悪影響を及ぼすだろうとは十二分にわかっていた。
なので2〜3ヶ月前からことあるごとに新居に連れ出して、ここが新しい家になること、引っ越すことを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し伝えてきた。
宅神祭のときももちろん立ち会ってもらった。神さまを祀るところも見てもらったし、親戚一同集まってのお披露目でも事情を分かっている親戚連中から何度も引っ越したことを伝えてもらった。外面がいい祖母なので、おうおうと笑顔で応じていた。


そして、引っ越しした翌日。
新居から約2km、元の家まであと300mという場所で、低体温状態で発見された。


「ここは私の家じゃない。家に帰る」と、カーディガン1枚のみ羽織りしかも尿失禁した状態でマイナス2℃の中を歩き続けたらしい。
そしてこの日から信じられないくらい急激に認知症症状が悪化。
ほぼ全ての人の顔名前がわからないor取り違えるようになった。家族のなかで唯一耳を貸す存在であった私ですら他人となり敵になった。
そして5分おき、一切の偽りや誇張もなく5分おきに「家に帰る」と話す。どんなに話を逸らしても家に帰ることに行き着く。
引っ越しした事実を極力感情を抑えて優しく伝えるが、それでも暴力こそないものの口汚く罵るようになった。
そして、目を離すと外に出る。荷物を首に巻いて、吹雪の中を。


もう母は仕事に行けなくなった。
姪っ子の出産のための1ヶ月の休みが終わった直後だったが、さらにもう1ヶ月休みを取らざるを得なくなった。
そして四六時中祖母の相手をする。もはや精神も限界寸前だということが傍目にもわかる。
私は介護施設に勤めているが所詮は仕事。8時間勤めればとりあえずは解放される。しかし母は祖母の意識がある間中ずっと関わり続けなければならないのだ。
うちの妹も家に来てくれ、旦那が帰ってくる時間までいてくれた。


そして今日。


祖母と家族は殴り合い寸前の口論に発展。
もともと祖母は弁が立つ上に、相手より上位に立たなければ気が済まない性分。そして自分より下に見た人間を小バカにしたりおちょくったりする悪癖がある。やっかいなことにそれは認知症になった今でも失われていない。そしてその攻撃対象は主に自分に近い存在である、夫の祖父と娘である母。
家族の反感を買うのも無理はない話。親戚を呼び仲裁に入ってもらい何とか収める。



・・・もうね。
今までグラマリールと抑肝散のんでたけど、長年介護施設に勤めている経験上、もはや精神科医が処方するような強い薬じゃないと抑えられない気がする。
無断離所の利用者の対応は幾度となくやってきたが、歴代No.3がうちの祖母になるとは。
予想はしていたが、これほどまでに悪化するとは正直思っていなかった。
担当ケアマネは、急激な環境の変化で混乱していることが考えられるからショートステイでもデイの回数増やしても改善は期待できないのではないか、といっていたそうだが…
しかし時間はかけていられない。混乱が落ち着くまでというその前に、攻撃されまくっている母と祖父の心がもたない。下手すると刃傷沙汰にすら・・・!


こうなれば主治医を変えてでも何らかの手を打たなければ。
これ以上の家族崩壊は食い止めねばならない。倫理に反しない範囲でできうる限りのことはするつもりだ。