WD15EARSとWHS

1ヶ月前に発売になったWesternDigitalのハードディスク、WD15EARS。
2ヶ月前に3台買った同社のハードディスク、WD15EADSの亜種にあたります。
両者の大きな違いが、物理セクタあたりのデータサイズ。
従来のハードディスク「WD15EADS」が512バイトに対し、「WD15EARS」では8倍の4,096バイトと大きくなっています。
この技術をWesternDigitalは、AFT(Advanced Format Technology)と呼んでいますが、これ、Windows7Vistaといった比較的新しいOS向けに最適化されているそうで。
逆に、WindowsXPといった古い世代のOSではうまく働かない(むしろ逆効果)そうです。

注意書きによると、このハードディスクをWindowsXPでフルパフォーマンスで使いたい場合は、
 ・WD Alignというツールを使う(パーテーションを切って使う場合)
 ・7,8番ピンをジャンパでショートさせるか、WD Alignを使う(1台をまるまる1パーテーションで使う場合)
だ、そうです(違っていたら申し訳ない)。


さて、ここで疑問。
Windows Home Server(以下WHS)ではどうなんだろう?
このハードディスク、できればWHSで使いたいです私。
注意書きにはWindowsXP以外ではそのまま使えるっぽく書いてありますが…
さっそく検索してみましたが、これといった情報は探し出せませんでした。


……………………………



じゃあ実際に買って確かめるのが手っ取り早いだろう。
さっそく近所のショップで購入。10970円。
CFD扱いのためRMAはない様子。しかしCFDのサイトでシリアルナンバーを登録すればRMAが可能になる手続きを行ってくれるらしいです。即登録。


ではさっそくマシンに組み込み。

ハードディスクも正常に認識されています。
ていうかWHSをインストールしたきりそのままでまだネットワークドライバすら入れてません。
ま、それでも今回のハードディスクの比較ベンチに影響はないでしょう。
『ディスクの管理』でハードディスク1台まるごと1パーテーションで作成。
WD15EADSをEドライブ、WD15EARSをFドライブに割り振ります。時間が惜しいので手を抜いてクイックフォーマットで済ませます。


さぁ、ではベンチマークといきましょう。
使うのはCrystalDiskMark 2.2。1000MBで5回測定です。
まずWD15EADS


次にWD15EARS


うーん、Random Writeが誤差の範囲どころではなく明らかに遅い…
しかもこの値、どこかでみたような…
あぁ、ドスパラのサイトで見たWD10EARSのレビューの値に似ています。



ではジャンパピンで7,8番ピンをショートさせて再度組み込み、クイックフォーマットしてもう一度測定。


7,8番ピンをショートさせたWD15EARS


おぉ、WD15EADSと同じような値になりました。


結論:WD15EARSは、Windows Home ServerではWinXP同様そのままではパフォーマンスを発揮でき


あ、しまった!  まだうちのWHS、Power Pack 3を導入してなかった!!
Power Pack 3を組み込めば状況は変わるだろうか…
ここは後日再テストといきましょう。