Grand Cruの仕込み

ベルギーのビールは果物やスパイスなどの副原料を使ったものが多く、個性的な味わいの物が多いと聞きます。

その中のひとつ。ベルギー BREWFERM社のモルト缶、Grand Cru(グラン・クリュ)。
コリアンダーオレンジピールなどのハーブ・スパイスを加えて仕込むエールタイプのビールで、「モルトの薫り高いフルーティなビール」だそうです。
今日はこれの仕込みをやってみました。


缶には『砂糖500gを溶かして9Lで仕込んでくれ、アルコール8%になるぞ』と書いてあるようですが、
砂糖を使うとサイダーみたいにピリピリして美味しくない、というのが通説のようですので、砂糖の代わりにモルトパウダーを使うことにしました。
モルトパウダーとは、『粉にしたモルトエキス』です。
また今回も煮込んで仕込むつもりですのでスパイスも飛んじゃうなと考えて、コリアンダーオレンジピールも調達してみました。


そして、今回使う酵母ですが…

前回の発酵でタンクの底に残った澱を回収して冷蔵保存してまして。
これを再利用してみようと思います。
たぶん、まだ活きのいい酵母が残っていると期待してます。

煮沸して冷ました水にモルトパウダーを少量溶かし、澱を4杯くらい入れてみる。
というか、常温に戻るにつれ澱が膨らんできたように見える… 掬うとふわふわするぞ。

30分後、細かく泡立ってきました。よし、酵母はまだ現役だぞ!


さていよいよ仕込み。
今回は仕込み量9Lと少なめなので、8Lの梅酒ビンでやってみることに。
ビンの口いっぱいまで入れてジャスト8Lなので、7Lで仕込むのが妥当ですかね。
酒市場ランドさんのサイトには『モルトパウダー500gで砂糖350gに相当する』と書いてありましたし、たぶんちょっと濃くなるくらいですむでしょう。たぶん。


さて水6Lを寸胴鍋で沸かし、モルト缶とモルトパウダーを溶かして45分煮込み、
アイリッシュモスを投入してさらに15分煮込む。合計1時間煮込んで火を止める。
さ、スパイス類はどれくらい入れようかな…
…情報ないし、フィーリングでやってみようか。
コリアンダーは…なんか風味強そうだな。小袋に入れてガラス瓶で軽くクラッシュして5gくらい入れてみようか。
オレンジピールは……内容量70gか。たぶん1袋入れても大丈夫じゃないかな。いやなんとなく。
ホップは…手持ちのハラタウを10g、と。
それぞれ鍋に入れて蓋をして15分蒸らし。


ウォートチラーで冷却し、サイフォンで梅酒ビンに移す。
…ウォート、すげードロドロ。シロップみたい。
ビンに移したウォートは約4L。すごい煮詰まったな。
事前に湯冷まししといた水で7Lに調整。攪拌ついでにビンをゆすってエアレーション。

比重を計ってみると…1.078か。温度補正してないけど、やっぱり若干濃いことは間違いないな。
ま、予備発酵した液が500mLほどあるから、それを入れればちょうどよくなる感じですかね。



酵母を投入して、仕込み完了!
上手く醸してくれよー。