訃報

午前7時に仕事が始まって午後7時に仕事が終わる。
そんな相変わらずな私のスマートフォンに届いた留守録。いつも世話になっている床屋の友人から。



同級生が亡くなった、と。



有志で花代を募っているから心あればお願いしたい、とのこと。一も二もなく承諾。
そして友人と合流。「最後に会っていけよ」と言われ自宅へ。ちなみにその同級生と友人とは家族ぐるみの付き合い。


亡くなった同級生は女性で、顔を見るのは中学以来、22年ぶりにもなるか。
死化粧を施されたその寝顔はたしかに当時の面影が残っていた。
人の顔を覚えるのが苦手な私ではあるが、「あぁ、確かに彼女だ」とわかるくらいに。
中学の卒業式のあとで二言三言交わしたくらいであるが、それが10代の私が同級生の女性と交わした会話ベスト3に入るというのだから情けない話。
感傷的になりながらも線香をあげ、喪主と挨拶しその場を辞する。


聞けば、1週間前に病院に運ばれ、
多量の脳内出血で1週間はもたないだろう、と言われ、先週土曜日に永眠したそう。
同級生の死に対面するのは2回目。
仕事柄どうしても死に関わる機会はあるが、やっぱり慣れないものだし、慣れたくもない。まして学校で自分と同じ時を過ごしてきた同級生でしかも37〜8歳という若さならば尚更だ。



ともかく、今はただ冥福を祈るのみです。