アンテナ線の引き込み工事に挑戦 ―前編―

アンテナ線のきていない寝室でテレビを見られるようにするため、アンテナ線の引き込みに挑戦する。


私の家はごく普通の一戸建てでアンテナは地デジのみ。
屋根に据え付けているUHFアンテナから屋内にアンテナ線が引き込まれ、そこからたぶん屋根裏にある分配器によってそれぞれの部屋にアンテナ線が分けられている。
居室にはアンテナ線が2本来ているので、屋根裏に潜ってアンテナ線を寝室に持っていく。
つまりは移設。『増設』ではないので分配器を取り替えたり屋根裏で既存の線からさらに分配する必要はない。



まず部屋の間取りを確認。
12畳の居室にあるアンテナ端子はA・Bの2つ。
このうち、Aは使っているので空いているBを寝室(C)に移す。


では作業開始。



B地点のアンテナ端子。


 
カバーを外し、ネジを全て外してアンテナ端子をバラす。
なるほど。壁を四角く切り抜き、2枚の金属板で壁を挟み込むようにしてネジ固定。さらにプラスチックの枠を金属板にネジ固定することでカバーが付けられるようになるのだな。
アンテナ端子はこのように取り付けられていたのか。ちなみにググったら壁コンセントも同じように取り付けるようだ。
アンテナ端子から外したケーブルは壁の中へ。



次は寝室に場所移動。
C地点。エアコン設置のため、電気屋にコンセント増設をしてもらったところ。
よく見るとエアコンの横にカバーがつけられているのがわかると思う。
なぜここにカバーが付けられてるかというと、コンセント増設の際、横に走る柱(胴縁?)があってVVFケーブルが天井裏に通らないということで穴を開けるために壁をくり抜いたゆえ。なので目隠しのため取り付け。
今回はここにアンテナ端子をつける。
本当は上側にコンセント、下側にアンテナ端子を付けたかったが、そうすると電気工事の範疇になり無資格ではできない。



上のカバーを外し、下から撮影。
たしかに横の柱に穴が開いておりVVFケーブルが通っている。
・・・思っていたより穴の大きさに余裕が無いな。5Cのアンテナケーブルが通るだろうか?
この穴に針金突っ込んで天井裏でアンテナケーブルとつないで寝室にケーブルを引っ張り込む作戦でいたのだが難しいかもしれない。



まぁいいや。細かいことは天井裏に行ってから考えるか。
ということでいよいよ天井裏に潜り込む。
日本家屋なら天井裏への入り口はたいてい押入れにある。この家も例に漏れず。
あいにく手頃な脚立がないため40cm程度の踏み台を押入れに乗せ、天板を押し上げ覗き込む。



――――――天井裏。
当然ながら暗い。ライトで照らしてみる。



 


(;゚_ ゚)


横に走る柱(梁、というのか?)の高さが想像より遥かに低い。70、いや60cm程度だろう。どう見ても1mはない。
おまけに天井裏に敷き詰められている断熱材の雲海。その上にザラザラ散らばっている砂埃が築30年という年月を物語っている。空気もホコリっぽくて喉を刺す。



・・・甘かった。 正直、屋根裏をナメてた。
とてもではないが60cmの間をくぐりつつ梁を伝って6m先のB地点まで辿り着ける気がしない。どこかでバランスを崩してコケて天井を破ってしまうだろう。


それに今の私の格好はジーンズにパーカー、靴下のみ。これでは1m進むだけで全身ホコリだらけだ。いや下手すると呼吸器をやられる可能性すらある。
ヤッケにシューズに手袋、あとマスクは絶対だ。
そして踏み台ではとてもではないが上がることも降りることもできない。少なくとも4尺の脚立を調達しなければならない。


しかしここまで来たら諦めたくはない。いつになるかは分からないが何とか自力で達成したいものだ。