サイフォンで澱引き

各種ミードの澱引きをし、冷蔵庫で保存したのが今から約1週間前。
それからどうなったかというと…

こうなりました。
フルーツミード以外は見事なくらいに澱が沈殿してます。テーブルの木目が透けて見えるほどの透明度です。
さて、今日は2回目の澱引きをしようと思います。
普段なら瓶を傾けて上澄みを取ってるわけなんですが、ここはチューブを使ったサイフォン形式でやってみます。
使う道具はこれ。

銅パイプを曲げて作られた『ラッキングチューブ』とシリコンチューブ、そしてジョイントです。
ちなみにラッキング、とは澱引きのことです。


まずは道具の消毒。
シリコンチューブとジョイントは煮沸、ラッキングチューブは熱湯を通して消毒します。

そしてラッキングチューブにシリコンチューブを挿し、さらにジョイントを差し込んで組み立てです。
ちなみにジョイントを差し込んだのは、チューブの先端を直接咥えたくなかったからです。
口の中は雑菌でいっぱいですからね。



サイフォンのイメージはこんな感じ。
ジョイントを咥えて液面より高い位置で酒を吸い上げ、ジョイントの手前まで吸い上げたらチューブを折って液を止め、そのままの体勢でジョイントを歯で引き抜き、チューブの先端を床に置いた瓶に差し入れチューブを開放。
作業内容を文章にするとこんな感じなのですが、実際は紆余曲折阿鼻叫喚の宴が繰り広げられたわけでして…
そのときの俺の台詞
「……ぜぇぜぇ……だめだ、一息じゃ吸いきれん」
「ぎえ〜澱が舞い上がったー!!」
「…液出てこねぇし」
「のえー! チューブが暴走したー! 飛び散ったぁー!!」



まぁ、なんのかんので1本目の澱引き終了。
やはり澱が入って液は濁ってしまいました。
あと2つの澱引き。先が思いやられる…





3種、全て完了です。
終了記念に味見。
フルーツミードは普通に美味いです。甘くてクイクイいけます。
普通のミードは、1週間前よりはピリピリ感はなくなりました。まぁ飲めます。
そしてドライミード。これはちょっとしくりました。とにもかくにもスパイスが強烈すぎます。
何かで割った上で熟成させないと胸がムカムカして飲めたもんじゃねぇ…
感覚的にはナツメグ1個・シナモン3cmで、ミード3L仕込みがちょうどいいかもしれません…