アメリカンペールエールの仕込み

今回仕込むのはアドバンストブルーイングさんの期間限定レシピ『アメリカンペールエール』。
モルトエキスの缶詰をベースに、
クリスタルモルトで麦の風味を高め、
カスケードホップをふんだんに盛り込んだキットとなっています。
使うホップの量なんと60g! あぁ、なんて贅沢な。



今日使うのはモルト缶とクリスタルモルトとホップ1袋(20g)。
ホップ2袋とブドウ糖が余りますが、これは発酵が終わってからの出番となります。
それにしても久しぶりのビール作りです。ま、リハビリということで。



【今回の実験 モルト缶のアレンジの可能性を探る(おおげさ)




まずクリスタルモルトをスティーピング。
ティーピングとは、steep(=浸す)のとおり、麦芽をお湯につけることを言います。コーヒーなんかでも使われますねこの言葉。
湯に浸けることで麦芽の風味や色を抽出できるというわけですね。
ちなみにクリスタルモルトとは糖化しない麦芽で、主に麦芽の風味や色をビールにつけたり、泡立ち・泡保ちを改善する効果があります。
ここではレシピどおり、2Lの水にクリスタルモルトを入れて混ぜてから70℃程度に加熱。火を止めふたをして20分待つ。



抽出が終わったらざるをセットした鍋に注ぐ。
使うのは鍋にたまった抽出液。ざるに残った麦芽の滓は家の畑に埋めて自然に帰すことにします。



次はこの抽出液を使ってさらにホップの成分を抽出。
再び70℃に加熱した後、カスケードホップ20gをぱらぱら投入。
ふたをして弱火で5分加熱。その後火を止めさらにそのまま30分待つ。



ハイターで消毒を済ませた12LのPETカーボイを用意し、
水4L・クリスタルモルトとホップを抽出した湯・湯煎したモルト缶の中身をカーボイに注ぐ。
で、ひたすらカーボイを振り回してモルトエキスを溶かすわけですが、
これがなかなか溶けない。エキスが底に沈みっぱなし。
先に水を加えたこともあり液温が下がっちゃったせいでしょう。
鍋でエキスを溶かしてから投入したほうがよかったなぁ・・・
水の量を徐々に増やしつつ一生懸命振り続け、
結局、40分かかってなんとか溶かし込みました。
そして水を入れて10Lに。この時点で液温は22℃。イーストの投入もばっちりです。



通常はモルト缶付属のイーストを入れるところですが、
せっかくのアメリカンペールエールですし、FERMENTISのアメリカンエールイースト『Safale US-05』を使ってみました。
質のいいドライイーストですし、美味しいビールに仕上げてくれるでしょう。
あぁ、それにしても実にいい香りがするぞカスケード。



あとは栓をして仕込みは終了です。
通常は発酵栓を使うところですが、今回のレシピでは糖度が高いため、発酵の際泡が吹きこぼれる可能性があるとのこと。
そのため、今回は栓にシリコンチューブを通してブローオフチューブとしました。
さーて、うまく発酵してくれよ〜。