ウォートチラー

昨日夜勤に行く前に、アドバンストブルーイングさんから荷物が届きました。

ウォートチラーの自作キットです。管長10mのタイプ。


ウォートチラー(Wort Chiller)。 ビール作りに使う道具です。
煮込んだウォート(発酵前の麦汁)を冷やすために使います。
銅管をコイル状に巻いた形をしていて、これをウォートに浸け、管の中に水を通すことで冷やすわけです。


煮たウォートを、自然冷却ではなくウォートチラーを使って積極的に冷やす理由は2つありまして。
 1:煮込んだウォートは急冷すればするほど不要なタンパクが凝固沈殿し、除去できるので質が向上する。
 2:雑菌が繁殖しやすい温度帯を早くパスできるので、雑菌繁殖の機会が激減する。
というメリットがあります。
ホームブルワー必携のアイテムと言えるでしょう。私も早く手にしたいと思っていました。


とはいえ…
図画工作『2』、技術『3』の私に作れるんでしょうかねウォートチラー。
まぁまずやってみましょうか。



まず、曲げ型を探しに家中を物色。
家にあるので適当な大きさのものは、掃除用のバケツしかありませんでした。
意外と見つからないもんです直径18cm前後の円筒形。
会社に行けば酸素ボンベが使えるんだが。

管を潰してしまわないようにゆっくりと巻いていきます。
まぁ、巻く、というより直径を狭めていく感じでしたので、あまり苦労はせず作業はできました。

…歪んでますが。


次に、完成図のように銅管を曲げるんですが、当然ながらここが一番難しい。
銅管を潰さないように90°に曲げなければなりません。
ベンダーという道具を使えば簡単に曲げられるそうですが、さすがに我が家にはありません。
管内に砂を詰める、という方法もあるそうですが、残念ながら砂もなし。土・砂利・肥料なら腐るほどあるんですがねぇ…

悩みに悩んだ末、思いついた苦肉の策が、『塩』で代用。
ソッコー錆びそうな感じがしますが、まぁ仕方ありません。このままでは作業が進みませんので。


とりあえず曲げてみる。ゆっくりゆっくりと。
塩が詰まっているので硬くなっていて難儀しましたが、何とか曲げる。

しかしここで失敗。
うっかり管の入り口を上にしてしまったため管の中で塩が動いてしまい、曲げた部分が若干潰れてしまいました。
一応空気は通るようですのでまぁ大丈夫でしょう。



一応、ウォートチラーの完成です。
あれから、さらに曲げに失敗して管を折り曲げてしまい、泣く泣く5cmほど切断するという失態を犯しましたが。
ま、サマにはなってるんじゃないか、な。



使用イメージ。
うーん、管をもう少し外側に曲げたい気がしますね…